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「いまさら聞けない」建築の材料ってどんなものがあるの?

「いまさら聞けない」建築の材料ってどんなものがあるの?
ここがポイント!

一般的に「建材」と呼ばれる構造や仕上げに使う材料の名前は、CADオペレーターのお仕事でも頻繁に出てきますよね。知っているつもりでも、どんな分類・役割があるかは説明しにくいかもしれません。そこで、たとえ話で建築の材料を紹介しましょう。

建築の材料にはどんなものがあるの?

建築に使う材料の分類方法には、考え方によってさまざまな分け方があります。普通は次の3種類があります。

1. 用途別の分類

材料を大きく「構造材料」(骨組み)と「仕上げ材料」(飾り)に分けて、それらを補助するものとして「機能材料」(防水など)に分ける方法です。

2. 材質別の分類

使用する材料を、その「材質」で分ける方法。おおきく「天然材料」(木や石など)と、「人工材料」(プラスチック、鉄)などで分類する方法です。

3. 部位別の分類

床、壁、天井、屋根など材料が「使われる場所」=部位で分ける方法で、下地材(見えないところ)、外装材(屋根や壁)、内装材(壁紙など)で分けます。

ここでは、いちばんポピュラーな「1. 用途別の分類」を紹介します。

構造材料

イギリスの昔ばなしに「3びきの小ブタ」というものがありますね。このお話のなかでは「大ブタ」「中ブタ」「ちいブタ」が出てきます。大ブタちゃんはワラの家、中ブタちゃんは木の家、ちいブタちゃんはレンガの家を建てます。この「ワラ」「木」「レンガ」がそれぞれ「構造材料」ということになります。

つまり家を組み立てる材料が「構造材料」。いまの日本では、木造の家=「木」、鉄骨でつくられた家=「鉄」、 鉄筋コンクリートの家=「鉄の棒とコンクリート」の3つに分けられます。「3びきの小ブタ」ではレンガのお家が燃えずに残ったというオチ。これは「頑丈・ 防災・安全」といった、いまの住宅に求められている性能を予言しているようにも読めますね。

仕上げ材料

「仕上げ材料」はその語感から、みなさん感覚的にお分かりになるのではないでしょうか? 建築用語では「仕上げ材料」は「化粧材」とも呼ばれます。そう、考え方としては「お化粧」と同じ意味。「構造」=「からだ」を装飾する「洋服」や「メイク」と考えてもよいでしょう。

きっと、いま住んでいる部屋も「壁紙(クロス)」「床材(フローリングなど)」で仕上げられているハズ。これらは建物の強度には関係ない「ファッション」と考えて間違いないです。最近は、自分で壁紙を張り替えたり、ペンキを塗ったりするDIYが流行ってますよね。ホームセンターで手に入る「お化粧する材料」たちが「仕上げ材料」です。

機能材料

これも、「からだ」でたとえてみましょう。雨が降ればからだがぬれないように傘をさしたりレインコートを着ますよね。水に濡れたくないのは、お家も同じ。建築では「防水材」といって、雨水などがもらないようにシートなどで防水する材料のことで、屋根の瓦の下に敷いたり、お風呂場の床に設置します。

また、寒い冬の日はダウンジャケットを着たり、最近はインナーに保温性のある肌着を着たりします。建築では、これが「断熱材」にあたります。つまり、壁の中に空気の層をつくって外からくる熱を遮断してエアコンの効きをよくしたりするのです。実際に建築の断熱材には洋服のようにウールでつくられたものもあるんですよ。

最後に

建築材料を超カンタンに解説しました。かたい印象の「建築材料」というコトバですが、「建築はからだと同じで、骨もあるし飾ったりするし、雨や寒さからも身をまもってるんだな~」ということが分かれば、少しわかりやすくなりませんか?

建築材料には、伝統的に使われているものも多いですが、あたらしい素材が開発されるたびに進化していきます。そのためにCADオペレーターのお仕事中に知らない材料名が出てくる可能性もあります。

でも、おそれる必要はまったくありません。設計したデザイナーもはじめて使う材料かもしれないのですから…。分からないときは質問攻めにするぐらいの気持ちでいましょう。