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「建築模型」はCADデータを使ってつくられています

「建築模型」はCADデータを使ってつくられています
ここがポイント!

最近は3DCADなどを使った完成予想図=パースもかなりリアルになっています。ですが、立体物の「建築模型」の方がイメージをつかみやすいですよね。今回は建築模型にも使われているCADデータのお話をします。

建築模型の種類とCADとの関係

マンションのモデルルームに行ったときや、公共建築物の完成予想として精巧につくられた建物の模型=ミニチュアをみたことがある人は多いと思います。平面に描かれた建物の絵でもかなりの部分が予想できますが立体物の建築模型はいろんな方向から眺められて、その姿がよくわかりますよね。

建築模型は用途に合わせて大きな都市計画用、ボリュームを把握する簡略化されたもの、コンセプト模型と呼ばれるイメージだけを伝えるもの、そしてインテリアを表す内装模型など、さまざまなタイプのモノがあります。建築だけでなく家電や自動車などの立体物も「モックアップ」と呼ばれる実物大の模型で検討することもあるのです。

いろいろな種類の模型がありますが、共通していることは「図面の寸法に従って縮尺(スケール)を変えて表現する」ということ。いま、図面はCADによるものが、ほとんどなので、近年はCADデータをもとにして模型がつくられています。一般的な方法はCAD情報がレーザー加工機と呼ばれる機械に送られて模型化する、という方法です。

レーザー加工機を使った模型づくりとは?

手でつくる建築模型はスチレンボードという白いボードを使って、図面を参考にしてカッターナイフなどで切って接着剤などで貼り合わせてつくります。建築の勉強をしたことがある人はきっと模型づくりを経験しているでしょう。手作業でつくる模型製作は、たのしいですが「まっすぐ切れなかった」という思い出がある人もいるかもしれませんね。

住宅設計の「白模型」あるいは「スタディモデル」などと呼ばれる検討用模型は手でつくる方が向いている場合もあるかもしれません。でも手づくりの模型づくりでも、いまではCADデータをプリントした図面を使うことがほとんど。その工程を機械化したものが、CADなどのデータからレーザー加工機と呼ばれるものに送ってつくる方法です。

レーザー加工機

レーザー加工機は3DCADデータを立体化して細かい部材を切り出すことも可能です。複雑なかたちや壁の厚さのサイズも正確なスケールでつくれるのです。材質も一般的なスチレンぺーパーはもちろん、硬い木材やアクリルなどの樹脂系材料にも対応。なによりCADなどでつくったデジタルの図面情報が正確にマシンに送られるので精度が高いのです。

かつては、かなり時間がかかっていた模型づくりもコンピュータによって効率化されて、驚くほどリアルな建築模型が実現できるようになりました。たとえば大型マンションの外装タイルの表現などもデジタルで質感を忠実に表現できます。特に建設や不動産分野では、レーザー加工機による模型がデザインや構造などの検討用としても威力を発揮しています。

最後に

最近は大学の建築学科などにもレーザー加工機が導入されていて、CADオペレーションからレーザー加工による模型づくりまで一貫した教育が行われています。すでにCADオペレーターのスキルをもっている人は、建築模型製作というお仕事の選択肢もありそうですね。ものづくりが好きな人は、模型という「立体物」をつくることに魅力を感じるのでは?

もし、近くに建設予定のマンションのモデルルームがあれば、一度訪れてみることもオススメ。大型物件ならば完成予定の建築模型が展示されていることも多いので、じっくり見てくださいね。CAD図面データをもとにつくられた、超リアルで緻密につくり込まれた模型のできばえに驚くことでしょう。

このように、CADデータを使ってレーザー加工機で建築模型をつくることで、どんな建造物でも完成形に近いプレゼンテーションできます。そのため、ユーザー側も建物のイメージがしやすくなりました。もちろんCADオペレーターが作成した図面情報が、こうした精巧な建築模型づくりのベースになっているのです!

この記事を書いた人
CADカフェ編集部

きゃどかふぇへんしゅうぶ

CADカフェ編集部

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(文:喜入時生 イラスト:織田博子)

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