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おなじみの「トリセツ」でもCADが大活躍しているのです!

おなじみの「トリセツ」でもCADが大活躍しているのです!
ここがポイント!

家電はもちろん、組立て式の多い家具などでも、一般に「トリセツ」と呼ばれる取扱説明書が付いているものが多ですよね。ほとんどのトリセツには分かりやすい図が載っています。その絵はCADをもとに描かれる場合が多いのです。

トリセツの図は「テクニカルイラストレーション」で描かれています

近年は、トリセツがなくても直感的に操作が分かるデジタル製品が多くなっています。ですが、大抵の電化製品などには、まだマニュアルともいわれるトリセツがパッケージに同梱されていることが多いですよね。

以前は、分冊化されていたりして難しかったトリセツですが、ちかごろは、かなり簡素になってきています。でも、ほとんどの人は、まず必要な部分だけでも、トリセツのページをめくることでしょう。そのトリセツを読みやすくするのが、よく見かける説明の図です。

こうした図は製品のコンセプトに合わせて作成されます。エンドユーザー向けには、分かりやすく簡略化したり、プロ向けの機械などはかなり詳細な部分まで描き込んだものまとで、さまざまなものが描かれます。

torisetsu_cad

コンピューターの拡張カードを表した「テクニカルイラストレーション」の例 (出典:Wikipedia)

こうしたトリセツの絵や図は、ほとんどが「テクニカルイラストレーション」と呼ばれる方法で描かれていて立体的に製品のカタチを分かりやすく見せています。そのテクニカルイラストレーションのもとになるものがCADデータなのです。

CADデータから正確な情報を取り出してトリセツの図は作成されます

トリセツの載っている図やイラストはユーザーにとって分かりやすく、製品のカタチを忠実に表していることが重要なのです。ですから、いまではほとんど実際の製品をつくるための図面 = CADデータを使って、イラスト化されています。

トリセツを専門に行っているマニュアルの制作会社には、トリセツの図を描くオペレーターさんが勤務しています。その方々がメーカーの設計部門などからCADデータを受け取りイラストレーターなどでテクニカルイラストレーションにするのです。

CADソフトとイラストレーターなどのドローイングソフトの互換性の高さは、以前、このコラムで紹介しました。

一般的にはAutoCADとイラストレーターの組み合わせが多いよう。どちらも使えるCADオペレーターなら、いまは建設系でも興味があれば将来は、こうしたテクニカルイラストレーションの世界へ幅を広げることを検討してみてもいいかもしれませんね!

よりテクニカルなイラストレーションのもとになるソフトとして、自動車設計などではフランスのダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)のCATIA(キャティア)やSolid Works(ソリッドワークス)が有名です。

solid worksvs CATIA

ダッソー・システムズのソフトには飛行機までも設計できるハイエンドの3DCADソフトですが、世界標準なので個人で使っている人もいます。もちろんダッソー・システムズには建設系のソフトもありますよ。大規模な土木やビルなどに使われる3DEXPERIENCEプラットフォームが知られています。

※ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)  http://www.3ds.com/ja

最後に

トリセツは現在、デジタル化されていていることも多いですが、基本は紙媒体。ですから、テクニカルイラストレーターの働き先としては印刷関連の会社が多いことも特徴のひとつでしょう。

電子化されたトリセツもとても便利。でも、新しく買った家電などを紙のトリセツを見ながらマスターしていく作業は楽しいもの。そして、最近はIKEAに代表される組立て式の家具などは、文章がなく図だけで説明するトリセツも増えています。

建設系と同じ3DCADソフトを使っていても、トリセツの図はイラストレーション、つまり絵の要素が強い世界。絵を描くことが好きなCADオペレーターさんには、チェックしておきたいお仕事といえるかもしれません。

この記事を書いた人
CADカフェ編集部

きゃどかふぇへんしゅうぶ

CADカフェ編集部

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(文:喜入時生 イラスト:織田博子)

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