INTERVIEW

1人でレイアウトを練る事も、チームでの作業も両方楽しい。
建築は、期限の中でいかにバトンを繋いでゆくか。

鈴木俊一さん鈴木俊一さん:1983年10月生まれ。30歳。神奈川県出身。
専門学校建築設計科卒業後、
大手ゼネコン子会社に正社員として勤務、設計監理を担当。
各設計事務所に派遣で勤務。
建築と趣味のロードバイクに情熱を注ぎ、
勢力的に仕事をこなす。
現在は株式会社APEXにて
設計技術者・CADオペレーターとして登録、大手設計事務所に就業中。

使用CAD:AutoCAD,Vectorworks
main

小学生の頃から高いところが好きで、
自転車でよく建物を見に行ったりしていました。

Q.建築設計科に進まれたきっかけは?

もともと、建物に興味がありましたね。ビルや建造物を自分で作ってみたいという思いがありました。漠然とですけれど、小学生くらいの頃から思っていました。実際にそれを仕事にしようと思ったのは高校生くらいですね。身の周りにはそういった職業の人はいなかったのですが、とにかく高いところが好きで・・・(笑)。気になった建物としては、ランドマークタワーとか。そういったものを、自転車で1人でよく見に行ったりしていました。建築設計科では、意匠・デザイン関係全般を学びましたね。デザインの仕方や、建築関係の法令ですとか、そういう授業がありました。後は実際に図面を書いたり模型を作ったり・・・・CADもそこで学びましたね。学生時代を入れると、CADは7年程使用しています。

Q.建物が好きだったのですね。1番のお気に入りは?

建物単体というわけではないのですが、バルセロナの町並みがすごく好きです。学生時代の卒業旅行でスペインに行ったんです。その光景は忘れられないです。
バルセロナの丘の方からなだらかに海の方へ下っていく町並みなんですが、海の方へ向かって大きな目抜き通りがあり、その通りに色々お店が立ち並び、大道芸人がいて・・・お客さんや地元の人たちで賑わっているという光景でした。日本の光景とは全く違う感じで、一発で気に入りましたね。丘の方が昔からある旧市街で、だんだん海の方へ向かって建物の年代が新しくなっているんです。それがはっきり分かれていなくて、まるでグラデーションのような並びをしているんです。なんというか、その混ざり具合がすごく気に入りました。その途中に、有名なサグラダ・ファミリアとか、そういった建築が散らばっていたりするんです。建物の作りは、鮮やかな色合いがいっぱい使われたモザイク・タイルが多いんです。やはりガウディが印象的なモザイク・タイルのグエル公園(※)とか、そういった物に合わせるような建物が多かったですね。

(※)グエル公園・・・スペインのバルセロナにある公園で、アントニ・ガウディの作品群の1つ。バルセロナの街が一望できる。1984年にユネスコの世界遺産に登録された。

PageUp

個人の博物館からオフィスまで、色々な経験が出来ました。

Q.専門学校卒業後はどのような道へ?

ゼネコンの子会社へ進み、設計監理の仕事に就きました。僕がメインでやっていたのは設計の方で、そこでは事務所ビルやマンションの設計・・・実際に、建物のどの部分にどんな部品を使うかなど、考えて仕事をするという実施設計をやっていました。集合住宅なんかもやりました。仕事としては、メインはCADで図面を書くようなことですね。

Q.印象に残ったお仕事は?

初めて1人で担当となった、小さな博物館の設計ですね。ある会社の会長の、奥様の個人的なコレクションの小さい博物館でした。それまでは上司や先輩の下に付いてやっていたのが、自分で打ち合わせを担当し、自分でスケジュールを立てて、メインで仕事をまわしていったということも大きいです。実際に奥様とはお会いしない中で進めて行くこととなり・・・デザインはすごく考えましたね。結局、レンガ風のタイルと、ガラスを使った現代モダン風な感じになりました。初めての担当ということもあって、やはり印象深いです。後は、案件として思い入れがあるものは、芝浦アイランドの集合住宅や、日本橋のコレド室町・・・アートアクアリウムを開催している建物ですね。それらは上司の下に付いて携わったのですが、オフィスのレイアウトなどをしたりと、色々な経験が出来ました。

Q.設計をしていく中で、楽しいと感じるのはどんな点ですか?

建物のオーナーの方に、どんな建物がいいかとうかがい、レイアウトを何パターンも提案するのですが、そのパターンを作っているのが楽しいですかね。色々な可能性を探るというか。基本的には、こちらからまず提案することが多いです。施主さんから「それでいいんじゃないか」という声をいただき、それを作り上げていくような形です。それから、実際にひいた図面が建物として立つということには、やはり感動しますね(笑)。ただ、最後まで考えるというのはやはり難しくて・・・1人でやっていると色々見えていなかったりするところもあると思うので、チームを組んで皆で意見を出し合いながら進めていくのも楽しさの1つですかね。チームの人数は案件によって違います。勿論、色々な意見があってまとまるのは大変なんですが、チームでの作業もまた、仕事の醍醐味の1つですね。

PageUp

建築で一番大切なのは、期限や納期。
大勢が関わる中、次の人へしっかりバトンを渡すこと。

Q.お仕事のスタイルでどんな違いがありますか?

正社員や派遣などで建築に関わって来ましたが、仕事内容はそんなに変わらないかもしれません。派遣になってからは、実際に施主さんにお会いして打ち合わせたりという機会は少し減ったりはしましたが、デザインの作業内容は変わらずにやっていますし、仕事としては、大きな違いはないかもしれませんね。

Q.鈴木さんの強みや得意とすることは?

そうですね・・・淡々と作業を進めるのが得意ですね。何かを決めて、それに向かって淡々と進めていく、というのが得意なやり方かもしれません。考えが煮詰まってしまったら、一度今やっている仕事から離れて、忘れて、からっぽになって・・・ということをします。少し経つと、「何であんなところで考えが止まってたんだろう」と気付くことも多いです(笑)。
施主さんの持っている漠然としたイメージを、どのように解釈して形にしていくかというのが課題だと思っているんですが、気分転換や研究に、美術展なんかをよく見に行ったりもします。美術展というよりは、美術館そのものが目当てだったりするのですが・・・(笑)。やはり美術館は有名な建築家が手掛けていることが多く、興味深いですね。
強みというか、大切にしていることは、期限までにやり終える、納期を守る、ということ。それが建築では一番大事だと思っています。大勢の人が関わるので、自分のところで遅れてしまっては、スケジュールがずれこんで全体に影響するので。企画や施工、色々な期間によって関わっている人も全く異なるので、後ろにしわ寄せが行かないように、次の人にしっかりバトンを渡すということが一番大切だと思います。決められた納期の中でいかに精度を上げるかということは考えています。

Q.今関わっているお仕事はどのようなものでしょう?

今はある駅ビルの設計をしています。基本設計や基本計画といって、どんな物を建てていくのかというのをデザインしています。不特定多数の人が使う憩いの場というところと、オフィスやホテルなどが1つになっているところと、という感じです。東京オリンピックに向けてというとこともあります。以前は、駅の防災計画なんかにも携わっていました。災害が起こった時に、どうやって大人数を避難誘導するかというような避難計画もやったりしましたね。駅というのは、今、特に都心では色々な要素を含んだところが増えているように思います。これからも、楽しみながら仕事をやっていきたいですね。

PageUp

関わったお仕事で多いものは?

オフィスなんかが多いのですが、最近では、商業施設の案件も増えていると感じます。いわゆる、ショップやシネマコンプレックスがあって、オフィスもあり、上にホテルが入っているような、複合的なもの。今はそういったニーズがあるのかもしれません。

ご趣味は何ですか?

ロード・バイクです。先日も、3泊で、200km東京湾一周というのをやりました。基本的には1人です。専門学生時代の自転車サークルから結構長くやっているので、景色を見たり気分転換というよりは、やること自体が目的ですね。

最後にひとこと

今後は個人住宅をやってみたいです。オフィスビルなどの規模の大きいものをやってきましたが、個人のお客さんの要望を取り入れて、一番身近な建物としての住居にたずさわってみたいです。1つの家というのが、どんな人にとっても1番身近な建物。それを作っていけたらと思います!

PageUp

INTERVIEWER'S_EYES

穏やかで確かなお話ぶりの先にも、建築やロードバイクにかける深い情熱が垣間見えました。きっとどこかで、鈴木さんが手掛けられた公共施設やビルに触れているに違いありません。子供の頃からの想いを胸に実現させ、誠実にお仕事を貫いている様子はとても素敵でした!

PageUp
interviews
  • 山本 廣資
  • 真鍋 翼
  • 菱﨑 千加
  • 白石りえさん、下田藍さん、熊田昭子
  • 松田雅代
  • 渡邊朋子
  • 中川理恵子
  • 佐原充
  • 北山丈博
  • 加藤義一
  • 村上由希子
  • 鈴木俊一
  • 榊征倫
  • 森口千春
  • 白石りえ
  • 加藤真啓
  • 辻幸子
  • 岩田恭子
  • 平泉 美知子
  • 馬場涼子
  • 斎藤麻未
  • 菊本則子
派遣でも6ヶ月毎に5万円のボーナス CADカフェを運営するアペックスであなたも働いてみませんか?
派遣でもボーナス支給!1分で簡単登録!