INTERVIEW

楽しいというよりも、こなす感覚。
「好き」や「やりがい」以上に、
目の前の出来事と人間に結果で応える、
それが僕なりの仕事。

佐原充さん佐原充さん:1973年11月生まれ、40歳。
幼少期より、海外渡航経験に富み、
足を踏み入れた国は100か国以上。
水産学部を卒業後、輸送機器及び機械工業メーカーにて
自動車部品組み立てに従事。
退職後は、人材派遣会社の支店長を経験する。
建築土木を経て、施工管理の仕事に従事。
現在は株式会社アペックスに登録し、
大手ゼネコンの現場の施工管理にたずさわる。

使用CAD:JW-CAD
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CADを独学でやってみて、ものすごく仕事が楽になりました。

Q.大学は水産学部だったそうですが、背景は?

ただ単に、釣りがしたかったんですよ(笑)。元々、母方の親戚が群馬の高崎にいて、鮎釣りをやっている人だったんですよね。それで幼少期から水産業や漁業に興味があったんですよ。それで、という感じですね。水産学部卒業後は、輸送機器と機械工業メーカーへ進んだんですが、それも実は繋がっていて。単純に言うと、船のエンジンなんですよ。会社には水流に関する仕事で入って、それなのに別の部署に飛ばされて(笑)。船の船外機のエンジンに従事するはずだったんですが・・・自動車部品の組み立てにたずさわることになってしまったんです。ただそれも特殊なミッションだったので、貴重ではあったんですけどね。具体的に言うと、日本で初めてのミッド・シップ(※)のスポーツカーで、ホンダのNSXというのがあるんですが、それの仕事ですね。研修を終わってから、船外機のエンジンではなく、スポーツカーへ、という感じでした。余談ですが、NSXは、最近、復刻が出たところみたいです。

※ミッドシップ・・・運転席後方に搭載し後輪を駆動する、ミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)のこと。ホンダNSXにはこのエンジンが搭載され、特色と価格帯から、日本車で唯一のスーパーカーとも評された。

Q.その後どのようにCADの道へ?

自動車部品組み立て業務は半年で辞めてしまい、退職後は人材派遣の会社に進みました。アルバイトで入りましたが、社員にならないかと言われて、社員になって。そんな感じですね(笑)。20代後半の頃だったと思いますが、実は、ここでCADを覚え始めたんです。最初、お客さんが手描きで作ったレイアウト図を持ってこられて、別の会社でCADにおこしてもらう・・・という仕事があったんですけど、その時に白黒でしかもらえなかったんですね。必要なところに丁寧にマーカーで色を付けていくという作業が必須で、それをやっているうちに面倒くさくなったんです。最初はPDFのソフトで色付けしていたんですが、物凄く重たいんですよ。加工スピードが遅いので腹が立って(笑)、それで自分でCADをやるようになったんですよね。なので独学ですね。CADはやってみて楽だと感じましたよ。

Q.分野としてはどのようなものが中心なのですか?

一番多いのは、石油などの資源でも大手のJXの仕事でしたね。パンフレット図に全部入れ込んで、設計図、竣工図・・・全部にCADが必要となるんですよね。それをよくやっていました。印象に残っているのは、タワーマンションの仕事なんか、すごかったですね。500部屋、全部違う図面を書かなきゃいけない、なんてこともありました。最初、パンフレットの図面を作る時も、基本プランを複数作って、そこにメニュープラン複数、オプションプラン複数、更にそこに自由住戸なんかが加わって・・・と、膨大なパターンを作る必要があるんですよね。ただ、それさえ作ってしまえば、基板は出来るという感じです。1物件1週間弱のペースくらいだったと思います。そういう意味で、タワーマンションの仕事は規模も大きいし、仕事内容も細かったですよ。

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仕事で大切なのは、正確さと、変換性。

Q.高層建築物に関しては、3.11以降で基準など何か変わったのですか?

はい、変わりました。実際に都心部の重要な建築物などは、建って20年以上経ているものもあり、7年スパンの工事で耐震補強などが見込まれています。今、アペックスさんにて、大手ゼネコンの現場で施工管理に従事しているんですが、僕が現在携わっている案件でも、それに伴っての工事がありますね。かなり大規模なものですね。今は最上階が体育館になっている建物で、空調の管理を進めています。体育館の中に足場を組んで、壁や天井を壊し、ばらし終わって、空調を入れ替えてます。CADから起こした仕事ですが、今の期間、現場での実測などの作業が中心で、ほぼCADは書いてないですね。造りなどもかなり新しくなりますよ。特に東京オリンピックに合わせてというわけではないんですが、今見直しが進んでいる建物は多いと思いますよ。

Q.やりがいはどんなところにあるんですか?

う〜ん・・・ないです(笑)!・・・なんて言うとあれですが、やりがいというより、仕事がそこにあり、そのために必要だからCADを覚えた、それだけなんですよね。それが大事です。後は稼ぐためですが(笑) 僕の場合は、楽しさというよりは、こなす、という感覚ですね。それが仕事だとも思いますし、やる中でスキルも身に付きますよね。

Q.お仕事で大事なことはどんなことですか?

CADの話で言うと、変換ですかね。各国によって、AutoCADだったりJWCADだったり変わってくるんですけど、基本的にはDXF。DXFとは図面のファイルフォーマットですが、変換性が一番高いので、それでの提出を求められることが多いですね。ただもちろん例外もあり、DWGという形式で提出が求められることもあります。役所なんかそうですね。そういうのが、仕様であるんです。そうなると、いいコンバーターのソフトを使わないと文字化けしてしまうので、契約の時点で予めしっかりと懸念を伝えたりします。正確さが大事なので。変換が上手くいかないと、全体のスケジュールにも大幅に影響します。そこには気を使っていますね。それから・・・CADのソフトも進化はしていますが、完璧ではないと僕は思っている。だから、必ず紙に印刷してチェックしますね。機械はすごいですが完全に信用はしていないです。仕事ではやっぱり人間ですよ。いい職人を見つければラッキーだし、お金に見合った以上のことをしてくれる方には、場合に応じてきっちり手当を出す・・・今はそういうことがあやふやになっている仕事の現場が多そうですが、そういったことが大事だと思ってます。業者さんを泣かせるようなことだけはしないようにしていますよ。業者さんには、必要な箇所はわかりやすいように拡大した図面を渡すようにもしています。しっかり形にして表すということです。

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色々な国へ行きましたが、今したいのは、海外旅行よりも目の前のこと。

Q.小さい頃はどのようなお子さんだったのですか?

母方のうちが大工だったので、物作りには興味があるというか、自然と周りにある環境でした。ただ、継いでほしいと言われましたが、それはしませんでしたね。中学生の頃はアメフト部で、高校からラグビーに転向しました。今は運動は全くしていない・・・というか、する必要がないんですよね。ヘルメット被って、安全靴履いて・・・それだけでも装備品2kg越えてしまう現場なので。でも慣れてしまいますね。夏は1日で3kgくらい体重が上下しますし。ちなみに現場の服っていうのは、速乾性のあるスポーツ用品の機能服だったりして、必ず長袖なんですよね。やはり、命に関わる仕事だとは感じます。

Q.海外経験も豊富だそうですが、今後のお仕事は?

海外経験というか、実はドイツで生まれたんです。両親は日本人ですが、仕事の関係で、転勤族だった感じなので。学生時代は色々な国にいましたね。もちろん単純な旅行や観光もありましたよ。印象に残っているのは、スペイン領のコスタデルソルという島ですね。海の近くは気候が良いし、景色もいい。それからアイスランドの温泉も良かったですね。忘れられない景色では中国の昆侖(コンロン)・・・中国四川省のチベットの手前の地ですね。山なんだけど、妙に周りが青く、とにかく深い青、そんななんとも言えない景色でしたよ。後は、これ言うと冗談かと思われるんですけど・・・「イタリア」には行ったことはないんだけど、「バチカン市国」には入国したことがあるんですよね(笑)。イタリアの中にある国なんですけどね。本当に色々な国には行きましたけど、もうしばらくはいいかなと思ってます。仕事は日本でしたいですね。したいというか・・・目の前の仕事を、こなしていくだけですけどね!

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仕事のタイムスケジュールは?

その時々によりけりですね。土日休みとか、固定しているわけでもなく。今年は年末年始も基本的に仕事ですね!仕事上、人がいない時期がやりやすいというのが、建築物の作業の条件なので(笑)。

リフレッシュは何をしますか?

飲みに行きますね。仕事でも月に1回飲み会はあるんですが、現場は仕事の終わりがばらばらなので、仲の良い知り合いと飲みに行くことが多いですね。お酒は好きです!

最後にひとこと

実際に何が必要で何が求められているのか、それに対応すること、それが仕事。いいものにお金がかかるのは普通だし、スピードが求められているのであれば、こだわりや好み以上に楽なものを選ぶことも必要でしょ。後は分かりやすさ。それを頭に入れて、これからもやっていきたいですね。

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INTERVIEWER'S_EYES

姉御肌ならぬ、兄貴肌・親分肌のすがすがしい佐原さんは、形ある価値や結果にこだわり、本質を見据える仕事人。お話も、歯に衣着せぬ物言いのようでありながら、物事への深い愛情が垣間見える瞬間があり、楽しく貴重なお話を伺うことが出来ました。今後、ますますのご活躍をお祈りしております!

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