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「DIY女子」増加中~。工作には図面の知識やCADスキルが生かせます!

「DIY女子」増加中~。工作には図面の知識やCADスキルが生かせます!
ここがポイント!

自分で家具をつくったり壁紙を貼ったりするDIYは、インテリア好きの人々を中心に大流行中です。特に「DIY女子」と呼ばれる女性たちは、カワイイ工作に夢中!! たのしいDIY作業には、CADオペレーターの知識が役立つのです。

CADスキルがあればDIYするときに、とても有利なのです

DIYは「Do it yourself」の略で、本来は「自分でできることは自分でやっちゃおう!」といったニュアンス。自分でオリジナル料理をつくることも、曲をつくって歌うこともDIYです。でも、一般的にはインテリアやそれに関連した工作っぽいことを自分の手でやることなどを指すことが多いですよね。

材料を買ってきて自分で棚をつくったりするのは、どちらかというと男性でした。「日曜大工」というコトバには、お父さんを連想させる響きがありますよね。ですが、数年前から女性を中心に、自分で椅子をつくったりビビッドな色のペンキで壁を塗ったりする女性、「DIY女子」と呼ばれる人たちが増えてきて、今でもそのブームは続いています。

そんな「自分らしい、すてきなインテリアをつくる」には、材料を切ったり大工道具などいろんなツールを使う必要がありますが、その前にやる作業がデザイン。そうです、図面を描いてサイズなどを決めなければなりません。この作業もCADスキルがある人ならカンタンにできてしまいます。

たとえば木材の板などは、900×1800ミリの大きさの「サブロク」と呼ばれるものからカットすることが多いですが、まず、この「ミリ」の単位が建設系のCADオペレーターさんにはおなじみのハズ。普通の女性なら、きっと「センチ」で考えますが、材料のチョイスの段階で「ミリ感覚」が身についているCADオペレーターの人は一歩リードしています。

ほとんどの建築や工作用の材料はミリ表記なので、DIYするときもミリでとらえるとプロっぽい高い精度の家具が完成します。ホームセンターでカットをお願いするときも「縦300で横を450で!」と単位を省略して注文しても、プロ人たちはミリだと分かるので、店員さんに「この人、やるな」思わせることも……。

もちろん、CADのオペレーターなら、寸法や製図の基本が分かっています。そして、なにより、いま使っているCADソフトでイメージどおりの家具の設計を、ちゃちゃっとできることは大きな強みなのです!

まだCADを勉強中の人にも便利な図面作成ツールもあります

でも、CADが使えない人も安心してください。手描きのスケッチからDIYしてもいいですし、いまはデジタルで、かなりCADに近いレベルで、ラクに家具などのデザインができるツールが登場しています。

なかでも、DIY女子の人たちも活用している「簡単木工作図ソフト もりでん」というシステムが知られています。

http://www.life-diy.com/soft/modeling/site1/

もりでんには、レベルにあわせて、いくつかのバージョンがありますが、一番カンタンなのが「もりでん ビギナーズ」というもの。

http://www.life-diy.com/soft/modeling/site1/beginners/top.html

さっそく、このビギナーズ版を、少し試してみました。

簡単木工作図ソフト もりでん

これが「もりでん ビギナーズ」でつくってみた本棚です。作品を選んで大きさを指定し、図面を保管するという、とてもわかりやすい構成。幅を450ミリにして4段を指定してみました。すると、あっという間に図面化して、さらに木の質感まで表現してくれたのです。これは3Dでグルグルと回転させることもできて、おもしろいですよ!

そして最後に、なんと「木取り図」までつくってくれました。木取り図を印刷してホームセンターなどにもっていけば、その通りにカットしてもらえて、とても便利!

こうしたDIY支援ソフトはCADスキルを身に付けたい人には、オペレーティング感覚をつかむために、きっと役立つことでしょう。趣味とお勉強をかねて試してみることをオススメします。

最後に

たとえばアメリカ映画などでは自分の部屋を好きな色に塗っている女の子が登場するシーンをよくみかけますし、イギリスでは先祖からの家具を修理し続けて何代にもわたって大切に使う文化があります。DIY人気の背景には、こうした欧米の流れが日本にもやってきたともいえるでしょう。

いまのDIYブームは、「ないものは、つくる」そして「ものを長く大事に使う」という考え方が浸透してきた証。こうした想いは、CADオペレーターの方はもちろん、ものづくりに関わる人たちは、心がまえとしてもっておきたいですよね。

CADのお仕事をしている人も、いまCADに興味を持っている人も、ぜひ、工作にかぎらず、さまざまなDIYに挑戦してみてください。その「自分の手で、ものをつくる」ことは完成すれば高い満足感がえられます。そして、なにより、ものをつくっている時間が、とてもたのしいのです!

この記事を書いた人
CADカフェ編集部

きゃどかふぇへんしゅうぶ

CADカフェ編集部

CADを使ってお仕事をされている皆さんへ、お役立ち情報をお届けしています。株式会社アペックスが運営。

(文:喜入時生 イラスト:織田博子)

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