INTERVIEW

製図の授業から建築の道へ
時短勤務なので頼まれた仕事は時間内にきっちり終わるように

甲斐 香央梨さん甲斐 香央梨(かい かおり)さん:1986年10月生まれ。
大学時代の授業がきっかけで建築の道へ進むことを決意。
いくつかの設計事務所や現場事務所に正社員や派遣社員として勤務し、図面作成を通してAutoCADとArchiCADを学ぶ。
2015年からアペックス経由で派遣就業し、2017年から産休・育休を経て、2019年から職場復帰。
再びCADオペレーターとして図面作成業務で活躍している。
趣味は子どもと一緒にガーデニング。
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製図の授業から「これからは図面で行こう」と決意しました

Q.建築の仕事をするようになったきっかけは?

学生時代はインテリアを専攻しましたが、優柔不断なのでインテリアや色を選ぶところで迷ってしまうのです。向いてないと思いました。一方、製図の授業は楽しくて。図面を引いているほうが自分が生き生きしているので「これからは図面で行こう」と決意しました。黙々と腺を引くのが向いているようです。製図の授業は基礎で手書きのみでしたので、建築業の就活に向けて先生に授業とは別にCADを教えてもらいました。2007年の就活当時は図面の仕事がしたいと猛アピールをして、インテリア専攻でしたが正社員として設計事務所に就職できました。

Q.就職してからどのように実務を学びましたか?

最初は図面を見ても、何も理解できないところからのスタートでした。まずは女性の先輩と一緒に完成間際の現場に行き、実際の建物を見て、設計図との違いを反映した竣工図の作成から始まりました。計画変更や作業の都合で現物は設計図から変化していることがあるためです。最初は作業に慣れず、食事も忘れてしまうほどで1ヶ月で10キロくらい痩せてしまいました。次第に工事に使う施工図も手がけられるようになっていきました。就職して13年を過ぎた今、振り返ると「あの時しがみついてよかったな」と思います。

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図面から形になっていく現場を見ると、とてもやりがいを感じます

Q.いろんな勤務地を経験されたとか

就職して間もなくリーマンショックが起きました(2008年)。私は短大卒で就活は売手市場でしたが、2年で状況は一転し、四大卒の同級生は数百社応募しても面接までいかないと苦戦していました。私自身も会社都合で退職となりました。建築業界では建築基準法改正で審査がなかなか通らなくなり、着工できない現場が増えていました。そこにリーマンショックが加わり、仕事が激減したためです(今では審査処理が緩和されています)。再就職先を探す時は図面の経験が活かせる建築業に応募し、「なんでもやります」と臨んだところ、現場事務所で議事録作成の仕事にたどり着きました。ここで正社員から派遣社員へと変わります。正社員の時は残業する日々が続いてましたが、派遣社員だと労働時間がしっかり定まっているので契約書に無い残業というものは基本的に無く、心にゆとりを持って働く事が出来ました。リストラに遭いましたが、結果的に派遣社員というものを知るきっかけになりました。

Q.印象に残る現場はありますか?

正社員の頃にマンションの新築現場に居た時期がありましたが、こちらの現場でがっつり内装図面を担当させて頂いた事です。大型のマンションでしたので部屋タイプが70種類ほどあり、仕様が変わる度に全図面修正しなくてはならずとても大変でしたが、形になっていく現場を見ると、とてもやりがいを感じました。忙しい現場でしたが、周りの社員さんたちも和気あいあいでしたので楽しく仕事をさせて頂きました。あれから10年ほど経ちますが、年1回の飲み会に今も声をかけて頂いてとてもありがたいです。

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仕事と家庭の間で「自分を2つに割れたらいいのに」

Q.APEXにはどのようなきっかけで?

残業が多くて終電で帰る日が続き、一時は体調を崩したこともありました。結婚を機に残業のない仕事を探すなか、2015年にAPEXと契約しました。最初の営業さんは私と年が同じで、仕事以外にもいろんな話で盛りあがりました。
2017年秋から産休・育休に入り、保育園に入れるなら1年目がいいと聞き、2019年春から職場復帰しました。最初は「子どもが3歳になるまで一緒にいたい」と「3年も休職したら職場復帰できるか不安」と仕事と家庭の間で悩みました。「自分を2つに割れたらいいのに」と思ったくらいです。出産祝いにAPEXからおむつタワーが届き、感激しました。いつも要望に応えてくださり、とてもよくしていただいています。

Q.3Dオペレーターではどのようなことをしていますか?

APEXの最初の派遣先はArchiCADで実施図面を作成する職場を紹介して頂きました。ArchiCADでの作図業務はまだまだ少ない時代なので、大変ありがたかったです。3Dで構造や設備などのデータを合わせると、「構造体と設備配管がぶつかっていないか?」など、検証しやすいのがメリットです。ただし3Dだと入力項目が多く、現状では2Dより描くのに時間がかかってしまうこともあります。現場では「まだ2Dのほうが早い」と未導入のところも多いです。そのためまだ3Dオペレーター(特にArchiCAD)は少ないですが、3Dオペレーターを必要としている企業様もいらっしゃるので、スキルがあると今後そのような企業様への応募は有利になるかもしれません。

Q.仕事をしていてどんなところが面白いですか?

最初は全く分かりませんでしたが、今では図面が理解できるようになりました。「ここがこうなっていて、こんな設備があって…」と、完成した建物を想像しながら図面を作成するのが楽しいです。図面から建物が形になっていくのを見るのも嬉しいですね。設計図は設計士さんがお客様とどのような建物にするか相談する時にも使用するので、室名などのフォントに関しても設計士さんの要望通りに作成します。今では時短勤務なので「今日はここまでしかできませんでした」ということが無いように、頼まれたことはきっちり終わらせるように日々心得ています。いかにCADの操作をテキパキ行うかが勝負なので、勤務時間も通常より短いこともあり、無駄な操作が無いように集中して作業しています。

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最近の趣味は?

子どもが1歳半になり、歩けるようになりました。庭で遊べるように、芝生の手入れやガーデニングをしています。妊娠前はヨガなどをやっていましたが、今では子どもと一緒にできることが好きになりました。

家事・育児の工夫は?

私は夜に翌日の準備をすることが多いです。煮込み物は前日に煮込んでおき、冷蔵庫に入れて味をしみこませたり、野菜を切っておいたり。友達と情報交換しています。

最後にひとこと

会社や職場の規定に従うことは当然大事ですが、自分が生き生きできる場所(仕事)を見つけて働いてくれればと思います。辛いと思う仕事は続きませんから、好きなことややりたいと思ったことがあれば、それにどんどんチャレンジしてもらいたいです。学んでおいて損はないですし、仕事の幅も広がっていきます。

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INTERVIEWER'S_EYES

 

社会の経済状況にキャリアが影響を受けたのも印象的でしたが、ライフステージの変化に伴う気持ちの変化にすごく共感しました。仕事も大事ですが、家族もかけがえのない存在です。子どもの育ち方はそれぞれで、親世代とのギャップもあり、正解や見本がないなか模索するのは大変です。甲斐さんは前向きに進んでいて、いいキャリアと家庭を築いていけそうと感じました。

加山 恵美

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